【ケロポンズがアドバイス】音で楽しくお風呂の習慣づけ「この音がお風呂の合図!」
ノーリツの給湯器の「お湯はりの完了メロディー」は多くの日本人にとってなじみがあるのではないでしょうか。実はこのメロディー、音商標も取得していて多くの人の「お風呂の音」になっていると思います。
今回の記事では「音」で楽しい保育を実践しているケロポンズのお二人に、お湯はりメロディーをお風呂の習慣づけに楽しく活用する方法など、上手な生活習慣の身につけ方について教えてもらいました。
https://youtu.be/rrNLJcWClS8
お湯はりの完了メロディー
保育のプロ2人による音楽ユニット「ケロポンズ」
ケロポンズは、増田裕子(ケロ)さんと平田明子(ポン)さんからなるミュージック・ユニットで、子ども向け音楽や振付の制作を手がけ、親子コンサートなどで活躍しています。
代表作「エビカニクス」は子どもに人気の定番体操曲で、YouTube動画再生回数は累計1億回超え。「しゃべくり007」「アウト×デラックス」「ZIP!」などTV出演も多数、また2013年より8回連続「フジロックフェスティバル」に出演するなど多方面でも活躍中です。
長年、幼稚園などで保育の経験もあり、たくさんの親子に出会ってきたケロポンズのお二人に、子どもの生活習慣やお風呂について、特に音を使った乳幼児期の習慣づけについて話を聞きました。
子どもの生活習慣を上手に身につける!3つのポイント
子どもに、ご飯やお風呂、お片づけなど毎日の習慣はちゃんと身につけさせたいと思うのですが、どんなことに気をつけたらうまくいくのでしょうか。
ポイント1.「おもしろい」を出発点に
ポイント2. 子どもが「できること」を見つける
ケロさん
ごはんやお風呂を時間どおりに済ませるのは、子どもにとっては簡単なことではありません。その子がそれを「できる時期」かどうかを見極め、その子ができることを見つけてあげることが大切です。 同じ年齢でもできるようになるタイミングは人それぞれ。みんな同じではありません。「○歳までに○○ができるようになるべき」という情報を鵜呑みにせず、子どもが今できることかどうかをしっかり確認しましょう。 無理させるのではなく「ちょっとがんばればできること」に挑戦させて、もしできたら「できたねー!すごいね!」と笑顔でたくさん褒めてあげてくださいね。
ポイント3. ガミガミはほどほどに…
ポンさん
普段、保育の中で多くの子どもを見ているのですが、たとえば小さい子は遊んだおもちゃをひとりで完璧に片付けるのは無理です。私たちも「お片づけしようね〜」と口で言いながら、手ではせっせと手伝っています(笑) そのうちできるようになると子どもを信じて、あまりガミガミいわないように気をつけましょう。あまり怒られると、子どもがやる気をなくしましまうし、悲しい気持ちになってしまいます。 子どもの気持ちに寄り添い、自分でやろうとしていることはやらせてあげて、自分の意思で動けるようにしてあげることが大切です。
生活習慣の「行動のきっかけ」づくりとは
なかなかお風呂に入ってくれない、ごはんを食べようとしないなど、幼児期の子どもの生活習慣を定着させることに苦労しているママたちもいると思います。
ポンさん
子どもにごはんやお風呂などの生活習慣やルーティーンを身につけてもらうためには、「行動のきっかけ」をつくってあげることが大切です。 ただ、2〜5歳頃の子どもはまだそこまで時間の感覚はないので「あと15分後にお風呂ね」と伝えても、自発的にお風呂に入ってもらうことは難しいかもしれません。 だからこそ「♪〜♪〜お風呂がわきました」のお湯はりの完了メロディーは、いい「行動のきっかけ」になるでしょう。時間の感覚がないからこそ、音で大人がうまく誘導してあげてください。
具体的に、どう誘導したらいいのでしょうか。
ケロさん
子どもの立場からすると、遊んでいるのを急にやめることはできません。大人が逆算してうまく誘導し、気持ちよく次の行動に移れるように工夫できたらいいですね。 たとえば子どもがお絵かき夢中になっているなら、お風呂のお湯はり完了メロディーが鳴るタイミングを目指して、30分くらい前から大人が準備をしましょう。「上手に描けたね。壁に貼ってみようね〜」と声をかけて、実際に絵を壁に貼るなどしてお絵かきをいったん終わらせるように促してあげてください。
ポンさん
私たちも子どもの絵を見て「なにを描いたの?」と口で聞きながら、手ではクレヨンを片付けます。「あ、きれいにお片づけできたね」と言った瞬間に、お風呂のメロディーがなるよう逆算して(笑) 時間で区切るのではなく、一度子どもの興味や集中の対象を終わらせてあげることがポイントです。
ケロポンズおすすめ!お風呂の習慣づけテクニック
お風呂になかなか入りたがらない子どもに、どう声かけや行動をしたらいいのかについてもおしえてください。
「お風呂が気持ちいい」と言葉で表す
ケロさん
意外と、大人に余裕がないと「気持ちいいね」「あったかいね」という言葉を、リラックスしながら言っていないかもしれません。 大人が「お風呂って気持ちいいね」と言うことで、子どもは「ああ、この感覚が気持ちいいということなのか」と、お風呂の気持ちよさが言葉として心に染みていくと思います。 今はピンとこなくても小学生になってひとりで入るようになって「ああ、気持ちいいな」と実感することがきっとあると思います。
子どもの役割をつくる
ポンさん
お風呂で子どもに体を洗ってもらうようにお願いしてみるのもいいですね。 「ちょっとここがかゆいからごしごししてくれない?」 「ああ、気持ちよかった。ありがとう」 「この前洗ってもらったのがすごくうれしかったからまた洗ってくれない?」 自分の役割ができるとそれがうれしくなる子もいます。今しかできない親子のコミュニケーションです!
大人が自分をゆるめる
ケロさん
大人がお風呂の時間を楽しむことも大切です。 「お風呂に入らなきゃ」と真剣な顔をするのではなく、自分をゆるめて。子どもをお風呂に入れることより、お風呂で一緒に楽しむことが大切です。 子どもがまだ小さいなら、抱っこでお風呂に入って「お船みたいだね〜」って湯船の中でゆらゆらしてあげてもいいですね。お湯はり完了の音楽を歌いながらでもいいかもしれません。
毎日がんばるママへ「お風呂のようにゆるめていい」
お風呂をはじめ、毎日子育てに奮闘するママへ向けて、メッセージをお願いします。
ケロさん
子育ての渦中にいると大変だと思います。○時までに寝かせなれば、○○をできるようにさせなければ、などいろいろなプレッシャーもありますよね。 でも、must(〜しなければならない)を考え続けるとママも辛いし、気持ちが追い込まれてしまいます。
ポンさん
お風呂は本来幸せな場所。せめてお風呂の時だけでも心と体をゆるめてくださいね。もう、子育てもお風呂と同じくらいゆるめていいんです。あ、これ、記事のタイトルにいいんじゃないですか(笑) お湯はりメロディに歌詞をつけて「♪お風呂〜が 呼んでる〜よ〜」「♪みんな〜で入ろ〜う」と替え歌にしても楽しそう。ノーリツさん、替え歌コンテスト企画どうでしょうか(笑)
とはいえ、SNSで他の家の子育てを見て「うちはこんなにできてない…」と焦ってしまうことがあります。
ケロさん
「○歳までにこれをできるようならないと」と話すママも多いですが、あまり情報に惑わされないほうがいいです。子どもの成長の仕方はみんな同じではないので「よそはよそ、うちはうち」という気持ちは持っておきましょう。 それぞれの家庭の事情もあるだろうし、物事は同じように進まないし、子どもも同じようにはなりません。それぞれのやり方でいいんです。 多少のことは気にせず、もし寝る時間がちょっと遅くなっても翌朝とにかく起きていればいい、くらいで大丈夫!子どもはみんなそれでもちゃんと大きくなるんです。
ポンさん
子どもはママやパパなどいちばん近くにいる大人が大好きです。大好きな人たちに認めてほしいという気持ちで毎日生きています。だから、ちょっとしたことでもなにかできるようになったら、すごいすごい!って褒めて一緒に喜んであげてください。 お風呂でも普段の生活でも、長い目で見てその時間を楽しくすごせていたらそれで大丈夫です! ママも肩の力を抜いて子どもとすごす時間を楽しみながら、生活習慣もお風呂の習慣もそれぞれのペースで身につけられたらいいですね。
あの「お湯はり完了メロディー」が流れるリモコン
ケロポンズのお二人も習慣づけに使えると太鼓判を押したノーリツの給湯器リモコン。無線LAN対応リモコンなら、専用アプリ「わかすアプリ」で外出先からもおうちの中からも、どこからでも給湯器の操作が可能です。「お湯はり完了のメロディー」をお風呂の合図にして、親子でのお風呂時間を楽しみましょう
お風呂に入ってくれない!ずっとお風呂で遊んでいる!子どもとのお風呂に困ったら「おやこでちゃぽん」をチェック!
「おやこでちゃぽん」では、KIDSNAと株式会社ノーリツがコラボレーションし、ママ・パパに役立つお風呂の気になる悩みをケロポンズをはじめとする専門家と一緒に解決しています。他の記事もぜひクリックしてチェックしてくださいね。
ポンさん
私たちが遊びを作るときは「子どもがおもしろいと感じるもの」をスタートに考えます。遊びでもなんでも、子どもは楽しいと感じたら集中するし、ちゃんと動けるんです。 生活習慣もまずは「おもしろい」と子どもが感じたら、身につきやすくなると思います。そうすると自然にできることが少しずつ増えていきます。 そういう意味では大人の言い方ひとつで、たとえば生活習慣に歌ったり踊ったりなど遊びの要素を入れるなどすると、子どもがおもしろいと感じるようになるのではないでしょうか。