寝る前のお酒は快眠に逆効果?睡眠の質を上げる温活×マグネシウム
「寝つきをよくするために夜はお酒を飲む」「晩酌するとリラックスできる気がする」よく聞く習慣ですが、「眠れること」と「睡眠の質が高いこと」は同じではありません。朝起きたときに疲れが残っている、夜中に何度も目が覚める、寝ても回復した感じがしない…そんな悩みの背景には、「アルコールによる睡眠の質の低下」が隠れている場合があります。一見すると、お酒は身体を温めているように感じますが、実際は体温調整や自律神経のバランスを乱す原因となることも。そこで注目したいのが、「マグネシウム温活」という考え方です。このコラムでは、アルコールと睡眠・体温の関係を整理しながら、睡眠の質を整えるための温活習慣について紹介します。
お酒を飲むと眠くなる理由は?マグネシウムとアルコールの関係
お酒を飲むと、リラックスしたような感覚になり、一時的に眠気を感じやすくなりますが、これはアルコールによって「GABA(ギャバ)」という脳の興奮を抑える働きを持つ神経伝達物質が一時的に優位になるため。アルコールによる眠気は長く続かず、その後は反動で覚醒しやすくなる傾向があります。つまり、「寝入りは早いけれど、途中で目が覚めやすい」「眠りが浅くなる」という状態になる確率が上がります。
また、お酒を飲むと、身体がポカポカして「温まった」と感じることがあります。これもアルコールによって血管が拡張し、皮膚表面の血流が増えることが背景にあります。しかし実際には、身体の内部では熱が外へ逃げやすくなっている状態。一時的に温かく感じても、結果として深部体温は下がりやすくなるといわれています。さらに、アルコールは利尿作用があるため、水分やミネラルが体外へ排出されやすい状態に。寝ている間の脱水やミネラル不足は、睡眠の質の低下や翌朝のだるさにもつながることがあります。「寝たのに疲れが取れない」「夜中に何度も目が覚める」そんな経験がある人は、アルコールによる、いわゆる「隠れ冷え」や「ミネラル不足」が影響しているかもしれません。
そうしたアルコールとの関係で、近年注目されているのが「マグネシウム」。身体の中で300種類以上の酵素の働きに関わる重要なミネラルであり、エネルギー産生や神経伝達、筋肉の働きなど、生命活動の土台を支えている栄養素として知られています。その中で特に睡眠と関係が深いのが、自律神経やホルモンバランスへの働き。というのも、マグネシウムは、リラックスに関わる神経機能の維持に関与しているほか、睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」の生成にも関わっており、不足すると、寝つきの悪さや睡眠の浅さにつながる可能性があります。
ただし、注意しておきたいのが、お酒を飲むと体内のマグネシウムが不足しやすくなるという点。アルコールを飲むほど、体内ではマグネシウムが使われやすくなり、その結果、「眠りが浅くなる」「神経が興奮しやすくなる」「疲れが抜けにくくなる」「イライラしやすくなる」といった負のループへつながる可能性があります。アルコールの代謝では、さまざまな酵素が働きますが、ここでもマグネシウムが必要とされているのです。
特に近年は、スマホや仕事のストレスで交感神経が優位なままになっている人が多いといわれています。そこへアルコールによる刺激が重なれば、「寝ているのに休まらない」という悪循環になる可能性も…。マグネシウムは神経機能の維持に関わる重要なミネラルとなるため、ストレスで乱れやすい状態を整えるためにも、マグネシウムは大事な存在といえます。
お酒を飲む日の習慣は「マグネシウム×温活」
「お酒は絶対ダメ」と我慢すればストレスが溜まるだけ。ここでは、お酒の飲み方やその後のケアをお伝えします。まず、アルコールを飲む前に試してもらいたいのがマグネシウムの摂取。リラックスしやすくなる可能性があります。具体的には、アーモンドなどのナッツ類や、大豆製品や緑黄色野菜、海藻類などが日常的に取り入れたい食材。ただし、マグネシウムは茹でることで流出しやすい性質もあるため、サラダや和え物など、あまり加熱をしない調理法を意識するとよいでしょう。近年は、マグネシウムが配合されたスキンケアアイテムなども市販されており、今後ますます注目されそうです。
そして、睡眠の質を整えるためにおすすめしたいのが、副交感神経が優位になりやすい状態へ導いてくれる温活習慣。アルコールを飲むと一時的にリラックスした気分になりますが、実際には交感神経が刺激されている状態になり、睡眠に影響が出てしまう可能性があります。お酒を飲んだ日は、胃を温めてくれる白湯をはじめ、味噌汁や生姜スープなど温かい汁物をいただき、リラックスモードを高めていくのがおすすめです。ただし、同じ温活でも、飲んだ後の入浴飲はNG。血流量や脈拍数が増えて心臓に負担がかかるので、気をつけてください。
快眠を目指すなら、「寝酒」に頼るのではなく、眠れる身体づくりを日頃から整えていくこと。それが、睡眠の質を見直す第一歩なのかもしれません。
入眠と睡眠の関係を見直すきっかけづくりには、ノーリツが発信する「おふろカレンダー」や、睡眠と日常生活に関するコラムを公開している「ねむりとくらし」を参考にするのもおすすめです。
また、ノーリツの給湯器をお使いの方は、専用アプリ「わかすアプリ」をチェック。就寝予定時刻を設定することで、おすすめの入浴開始時刻をアプリが通知してくれる「あったか睡眠サポートモード」を活用すると、おやすみ前の入浴習慣を効率よくサポートしてくれます。
忙しい日々の中で、「お酒くらい好きに飲みたい」と感じる人もいると思いますが、それ自体は悪いことではありません。ただ、「飲めば眠れる」と思っていた習慣が、実は睡眠の質を下げていた…そんなケースは意外と多いものです。お酒を飲む日は、マグネシウムを意識した食事を取り入れる、こうした積み重ねが、翌朝の目覚めや日中のコンディションを変えていきます。「最近、寝ても疲れが抜けない」と感じている方は、この機会に夜の過ごし方を見直してみてはいかがでしょうか。
- 温まりかたや体感などには個人差があります。
- 体感や体調にあわせて、入浴時間・ふろ設定温度・ふろ湯量を調節して、無理なくお楽しみください。
- 飲酒後の入浴は、血圧の急変動や心臓への負担、脱水症状を引き起こす可能性があります。アルコールが抜ける前の入浴は避け、水分を摂って安静に過ごしてください。
参考
・ノーリツ「浴育レター」 Vol.2 「大人の浴育」-「安全入浴」のススメ
・眠れない時のお酒は逆効果?アルコールが睡眠を妨げる理由と改善策 - Organic Science LAB マグネシウムの働きと1日の摂取量 | 健康長寿ネット





