「寒いから重ね着」は本当にいいの?厚着しても冷えが続く理由

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「寒い」と感じた際、とにかく重ね着すればいいと思っているなら、その考え方は変えてください。単に厚着をするだけでは、身体の冷えが続いてしまう可能性があります。では、どのような厚着なら身体の冷えを緩和できるのか、このコラムでは正しい厚着の方法を紹介します。

なぜ厚着が冷えを助長するの?

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寒い日は厚着をしよう、どんどん着込もうと思うのは、自然な心理です。ですが、「こんなに着込んでいるのになぜ身体は温まらないの?」と不思議に思うことはありませんか?その理由について解説していきます。

自律神経が乱れている

厚着をしても寒さが続く原因のひとつに、厚着のしすぎが身体に備わっている熱を生み出す力を弱めている可能性があります。この場合、自律神経が上手く働かないために、体温調節ができなくなるパターンが考えられます。

重ね着が身体に窮屈すぎる

いくら厚着をしても冷えが改善しない、そのような場合は、温かさを求めて肌に密着する服を選んでいる可能性もあります。衣服による温かさは、服と服との隙間にある空気が体温で温められることによって生まれます。つまり身体を締め付けてしまうような厚着は、空気がなくなってしまうため逆効果ということ。厚手タイツで靴を履くと窮屈を感じているケースも同じ理屈です。

正しい「厚着」とは?

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では、具体的な正しい厚着とはどのような着こなしを指すのでしょうか。温めたい身体パーツで知られている「首」「手首」「足首」の3つの首に加えた4つ目の首について温活効果を交えながら紹介します。

3つの首を温める理由

「首」「手首」「足首」を指す3つの首を温める理由は、血流の多い血管が皮膚の近くを流れているから。マフラーや厚手のソックスなどを使って、まずは3つの首をしっかり温めましょう。その中でも手首の冷えは要チェック。特にスマホやパソコンを多く利用する人は、手首や手指をこまめに温めることが大切です。アームウォーマーや手首の部分の長い手袋といった温活アイテムを着用するといいでしょう。

4つめの首「お腹」を温める理由

4つめの首とは「くびれ」、つまりお腹です。お腹を温めるとよいとされるのは、副交感神経の中枢が位置する仙骨や腸や子宮などが位置している腰まわりを温めると、全身に温かい血が流れるからという理由です。腹巻きなどをうまく活用してお腹まわりを温めましょう。

機能性インナーを取り入れる

賢く厚着をするなら、近年さまざまな衣類メーカーから登場している機能性インナーの存在。ただし、機能性インナーを肌に触れる1枚目として着ているかどうかで温かさが異なる場合があります。というのも「1枚目のインナーは綿素材」と考えている人は意外に多い傾向があるといわれています。この綿素材は、保水性を持っているため気加熱によって体温を奪われやすいという性質があります。重ね着による温かさを考えるのであれば、1枚目に機能性インナーを選ぶという選択肢もおすすめです。

間違った重ね着は、温活につながりません。温めたいパーツをしっかり保温する「正しい重ね着」で冷え対策をしてくださいね。

  • 記載した内容の効果は、個人差があり、記事の内容を保証するものではありません。
  • ご自身の体調にあわせて、無理のない範囲でお楽しみください。

参考

大人ンサー: https://otonanswer.jp/post/108693/

産経新聞: https://www.sankei.com/article/20150221-PF4J7IAVS5KFHDDADIMKIPYOTU/

ニッポン放送: https://news.1242.com/article/272100

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