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呼吸が浅いと体が冷える?ピラティス的呼吸法とおふろで巡りを整える温活習慣
朝晩の空気がひんやりと感じられる季節になってきました。
「厚着をしているのに手足が冷たい」「なんとなく身体が重だるい」——そんな不調を感じたとき、多くの方は食事や運動、衣類を見直すかもしれません。しかし、実は見落とされがちな要因のひとつに「呼吸の浅さ」があります。
とくにデスクワークやスマートフォンの操作が多い人は、知らず知らずのうちに肩が上がり、呼吸が浅くなりがちです。呼吸が浅い状態が続くと、身体を巡らせる働きが鈍くなりやすいと言われています。
今回は、日本全国にスタジオを展開する「クラブピラティス」の監修で、ピラティスにおける呼吸の考え方と、おふろの時間を組み合わせた「温活習慣」をご紹介します。
なぜ呼吸が浅いと冷えを感じやすいのか
呼吸は、肋骨まわりの筋肉や横隔膜の動きによって行われています。浅い呼吸が続くと、これらの筋肉の動きが小さくなり、胸まわりが硬くなりやすいとされています。筋肉の緊張は血の巡りにも影響しやすく、結果として手足の冷えを感じやすくなるという考え方があります。
ピラティスでは、呼吸そのものを大切な要素として扱っており、基本となるのが肋骨を左右に広げるように息を吸う「胸式呼吸」です。姿勢を整えてから鼻でゆっくり息を吸い、口から吐きながら動きと連動させる、というのが基本的な流れとされ、この呼吸を丁寧に行うことでインナーマッスルが働きやすくなり、巡りの良さにもつながるとされています。
おふろの時間は呼吸を整える絶好のタイミング
湯船に浸かっている時間は、心身の緊張がゆるみやすく、呼吸に意識を向けやすいタイミングでもあります。おふろの中でぜひ試していただきたいのが、以下のようなシンプルな呼吸の習慣です。
おふろでできるゆったり呼吸法
まず、湯船に浸かったら肩の力を抜き、背筋を軽く伸ばします。次に、鼻からゆっくりと息を吸いながら、肋骨が左右に広がっていくのを感じてみましょう。お腹に力を入れすぎず、胸のまわりがふくらむイメージです。そして口からゆっくりと息を吐きながら、肋骨まわりを軽く引き締めていきます。この呼吸を数回、心地よいと感じる範囲で繰り返すだけで構いません。
湯気の中でゆったりと呼吸を整えることで、日中に浅くなりがちな呼吸のリズムをリセットする時間になります。無理に長く続ける必要はなく、短い時間でも「呼吸に意識を向ける」こと自体が習慣として大切です。
安全に楽しむためのポイント
秋から冬にかけては、寒暖差によって身体に負担がかかりやすい季節でもあります。おふろを心地よい時間にするために、いくつか気をつけたいポイントがあります。
まず、脱衣所や浴室が冷えていると、身体への急激な温度変化につながりやすくなります。あらかじめ脱衣所を暖めておいたり、浴室内をシャワーで温めておいたりすると、身体への負担をやわらげやすくなります。
また、湯船に浸かる時間は長くなりすぎないよう、無理のない範囲にとどめることも大切です。長時間の入浴は、のぼせなど体調不良につながることがあるため、心地よいと感じる時間で切り上げる意識を持ちましょう。呼吸を整えることが目的であれば、短い時間でも十分な習慣となります。
とくに高齢のご家族と暮しを共にしている場合は、声をかけ合いながら、無理のない入浴を心がけていただくと安心です。
就寝前のナイトルーティンとして
一日の終わりに、湯船に浸かりながら呼吸を整える時間を持つことは、心を落ち着けるナイトルーティンとしてもおすすめです。呼吸が整うと、自律神経のバランスが心地よい方向に向かいやすいと言われており、その後の眠りにつく時間もリラックスして迎えやすくなります。
激しい運動やストレッチを取り入れなくても、呼吸そのものを見つめ直すだけで、身体との向き合い方は変わってきます。特別な道具も必要なく、今日のおふろから気軽に始められる習慣として、ぜひピラティスの呼吸法を取り入れてみてください。
秋が深まるこれからの季節、呼吸を整えることを意識した湯船の時間が、日々の暮しに小さな温かさを届けてくれるはずです。
コラム記事監修
土屋 絵理 さん
インストラクター歴10年。CLUB PILATES養成コース(Teacher Training)マスタートレーナーとして CLUB PILATES全体のピラティスインストラクターを育成。ピラティスのワークショップを多数開催。クラブピラティス 恵比寿ガーデンプレイス、クラブピラティス 南森町など全国各地で指導を行っている。
- 温まりかたや体感などには個人差があります。
- 体感や体調にあわせて、入浴時間・ふろ設定温度・ふろ湯量を調節して、無理なくお楽しみください。
