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「HSP入浴法」知ってる?効果的に体温を上げる正しい温活方法

HSP(ヒートショックプロテイン)入浴法とは、体温を効果的に上げて免疫力を高めるとされる入浴方法。このコラムでは、HSP入浴法で期待できる効果をお伝えするとともに、HSP入浴法の具体的なやり方を解説していきます。
HSP入浴法とは?期待できる6つの効果

細胞をストレスから守るたんぱく質で、体内で自然に生成されるといわれているHSP。40~41度くらいのお湯に一定時間浸かることで、HSPの生成を促し、免疫力の向上や低体温の対策に役立つとされています。多くの健康効果が期待できると考えられているHSP入浴法のメリットを6つまとめてみました。
1.免疫力向上の期待
HSP入浴法により、体内のHSP(ヒートショックプロテイン)を増加させることが、まず第一のメリット。HSPは、細胞をストレスから守り、免疫細胞を強化する働きがあると考えられており、身体の自然な防御機能を高めることで、感染症や病気に対する抵抗力の向上を目指すことが期待できます。
2.冷え対策・予防
体温を自然に上昇させる効果が期待できるのも、HSP入浴法の利点。とりわけ冷えが気になる方にとってHSP入浴法は効果的とされています。人によっては、体温が約0.5度上がるケースもあるそうで、冷えの予防や対策にもおすすめです。
3.疲れの緩和とリラクゼーション
温かいお湯に浸かることは、筋肉の緊張が和らぎ、疲労が軽減されます。さらにHSPの増加はストレス軽減にもつながり、心身のリラクゼーションが得られやすくなります。
4.美肌効果
HSPは、肌細胞の修復と再生を助ける役割を持つといわれています。これにより、肌の健康が促進され、美肌効果が期待できます。
5.睡眠の質の向上
体温が適度に上昇することで、睡眠の質向上も期待できます。HSP入浴法と就寝を適正なタイミングに合わせることで深い睡眠を促し、翌日の体調を整える効果があると考えられています。ただし身体の状態や季節(例えば気温が上がる夏など)など、条件によって湯温は40℃くらいの方が快眠につながるケースもあります。熱いと体感で感じるおふろは睡眠の質を下げてしまう可能性がありますので、ご自身の体調やその時の気象状況などと照らし合わせるのがおすすめです。
6.代謝の促進
HSP入浴法による体温の上昇は、新陳代謝のアップにもつながります。体内の不要な物質の排出が促進され、健康維持に寄与します。
HSP入浴法のやり方は?

HSP入浴法はどのような入浴方法なのか。具体的なやり方を紹介します。
1.まずはコップ1〜2杯の「水分補給」
HSP入浴法では、水分補給がとても重要です。というのも、水分補給を十分に行うことは、脱水を防ぎ、血液の循環をよくし、心臓の負担を軽減します。また急激な体温低下による風邪や体調不良を防ぐ効果や、老廃物の排出をスムーズにしてくれることも期待できるため、HSP入浴法を効率的に行うためにも必要とされています。入浴する前後それぞれコップ1~2杯(150~300ml)を目安に水分補給しましょう。
2.浴室は前もって温めておく
おふろに入る前の段階で、浴室は浴室暖房やシャワーなどで温めておきます。そしてバスタオルは、おふろ上がりのタイミングですぐ手に届く場所に置いておくのがポイント。湯船に浸かる前も心臓に遠い手や足からかけ湯をして、浴槽に浸かるときは足→手→身体の順にゆっくり浸かっていきましょう。
3.HSP入浴法の「適切な温度と時間」とは?
40~41度くらいのお湯に一定時間浸かることが推奨されています。40度で15〜20分くらい、41度で10〜15分くらいを目安にして、熱いと思ったらムリせず浴槽から出ましょう。タイミングの目安として、舌下温を測り、体温が1.5~2℃くらい上がったらおふろから上がる合図です。
3.おふろの後は「保温」
HSP入浴法では、おふろから上がった後の「保温」が大切です。 HSP入浴法の主な目的は、体内のHSPを増加させること。HSPは体温が上昇すれば活性化されるといわれています。入浴後の保温は、この体温上昇を持続させ、HSPの増産を促進するために重要です。やり方は、バスタオルやバスローブで身体を温め、約10分間保温します。必要に応じて、温かい飲み物を摂取し、身体を内側からも温めていきましょう。

効果的に体温を上げることができるHSP入浴法。入浴する時にぜひ試してはいかがでしょうか。
- 温まりかたや体感などには個人差があります。
- 体感や体調にあわせて、入浴時間・ふろ設定温度・ふろ湯量を調節して、無理なくお楽しみください。
参考
自宅のお風呂で!低体温を改善し、免疫力を高める「HSP入浴法」のススメ | 毎日が発見ネット
「身体の芯まで温まる入浴法」を実践。|ウォームビズ(WARMBIZ)
免疫力UPが期待できるHSP入浴法とは? コロナ鬱を予防する効果も | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)