空気が乾燥しやすい冬は風邪やインフルエンザに注意！人間が快適と感じる寒い日の湿度と温度は？

空気が乾燥すると風邪やインフルエンザが流行る理由

冬の乾燥した空気は、ウイルスの拡散を促進します。というのも、低湿度環境ではインフルエンザウイルスが空気中に長時間留まり、感染のリスクが高まりやすくなる可能性があります。さらに乾燥は、喉や鼻の粘膜を弱らせ、ウイルスが体内に侵入しやすい状況になります。こうした理由から、冬に風邪やインフルエンザが流行しやすいと考えられています。

人間に快適な温度と湿度とは？

快適な室内環境を保つためには、適切な温度と湿度が必要です。人間にとって快適とされている温度と湿度は一般的に「室温：20～25℃」「湿度：40～60％」が理想とされています。この範囲内を考慮した環境をキープすることで、ウイルスの活動をできる限り抑制することが期待できます。

乾燥対策は「加湿器」！正しい使い方は？

自宅で簡単に乾燥対策できる方法のひとつに加湿器があります。今日では、空気清浄機など他機能を搭載された加湿器などいろいろな家電製品が市場に登場していますが、ここでは効果的に使う方法をご紹介します。

1.室内で加湿器を使用する場合

加湿器で注意したいのが設置する場所。加湿器を室内に置く場合は、エアコンの温風や直射日光が当たらない場所を選びましょう。これは、加湿器のセンサーが誤検知を防ぐためと、加湿器自体の変形や変色を避けるためです。

2.効率的に加湿する置き位置

加湿した空気を部屋中に効率よく拡散させるためには、加湿器をエアコンの風の通り道に置くことが推奨されています。加湿空気清浄機はエアコンの対面や対角線上の壁に、一方で加湿機はエアコンの下が適しています。

3.加湿器を使用する際の注意点

超音波式やスチーム式の加湿器は、床に直接置くのは一般的におすすめされていません。なぜなら、これらの加湿器は水の粒子が大きく、床に落ちやすいためです。気化式やハイブリッド式の加湿器はこの限りではありません。

4.結露を防止する対策

寒い日に加湿器を使用する場合は、結露対策も考えておきましょう。例えば加湿器を窓から離して設置するだけでも結露を防ぐことにつながります。特に気密性の高い住宅は、窓と室内の温度差による結露が発生しやすい傾向があります。結露が発生すると、カビやダニが発生しやすくなったり、家の耐久性に影響を及ぼしたりするので、できるだけ発生させない環境にしましょう。

ウイルスに負けない身体は「温活」がキーワード！

免疫力は、私たちの身体が細菌やウイルスから身を守るために必要な機能です。この免疫力は、体温と深く関連しており、体温が低下すると免疫力も低下し、逆に体温が上がると免疫細胞が活性化し、免疫力が高まりやすくなると考えられています。この体温を効果的に上げる方法が温活ですが、自宅で気軽にできる温活といえば、やはり入浴。深部体温を上げやすくする入浴方法をご紹介します。

1.肩までの全身浴で血行促進

深部体温を上げるためには、肩までしっかりお湯に浸かるのがポイント。血流をよくすることが大切です。

2.約40℃のお湯に10〜15分くらい浸かる

熱すぎる温度や長すぎる入浴は身体に負担がかかるためNG。適度な温度で適切な時間で浸かることが、効果的に体温を上げることにつながります。おでこや鼻の頭が汗ばんだら、体温が上がっているサインです。

3.入浴前後の水分補給

入浴中は思った以上に汗を掻きます。脱水症状を防ぐためにも、入浴前後の水分補給はしっかり行うことが重要です。

風邪など体調を崩しやすい時期だからこそ、予防と対策が大事。温活を実践して、健康な身体を目指してくださいね。