9月の季節湯「菊湯」の効能とは?夏の疲れを癒す入浴法

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残暑とはいえ、少しずつ心地良い涼しさを感じる9月。夏の疲れをリセットするのに最適な入浴時間は、ゆっくり湯船に浸かって心身を癒してみませんか。このコラムでは、9月の季節湯「菊湯」について紹介します。

旬のモノを感じるおふろ「季節湯」

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季節湯とは、四季折々の旬のものを取り入れた日本に古くから伝わる入浴文化です。5月の菖蒲湯など、その月の旬の植物を湯船に浮かべることで植物のパワーを全身で感じながら季節の変化を楽しむというこの習慣。平安時代に弘法大師・空海が医療用の薬湯として「薬草風呂」を広めたのが季節湯のルーツとされている諸説にあるそうです。

9月の季節湯は「菊湯」

9月の湯船を彩る植物は、菊の花。カンフェンという精油成分が含まれている菊の花は、肩こりや腰痛、筋肉痛などの体の痛みを緩和するとされています。また保温効果が高く、血行を促進して老廃物の代謝も促してくれる効果が期待できるので温活にもぴったり。夏の疲れが残る身体を癒したい方に最適です。中国では「厄を払う長寿の薬草」と呼ばれる菊は、薬湯のほかにもお茶やお酒にも使われることもあるそうです。

疲れた身体を癒す、菊湯の楽しみ方

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残暑による疲れや気だるさを鎮めてくれる「菊湯」ですが、菊の花を手に入れるなど準備が必要です。ここでは、自宅で気軽に菊湯を楽しむ方法をまとめてみました。

菊の生花を使う

菊湯に使われる最もポピュラーな菊は「リュウノウギク」と呼ばれる種類です。生の花をおふろに浮かべれば、ふわっと菊の香りで満たされます。美しい花が浮かぶ湯船で気分も上がる「菊湯」が楽しめます。

食用菊や菊花茶など乾燥した花もOK

本格的な菊湯ならリュウノウギクを探したいところですが、手に入れるのにハードルが高い場合は食用菊で代用するのもアリです。ただし、食用菊や生花を使う場合は、下準備として1〜2日間ほど陰干しするのがおすすめ。(乾燥した花を用いる場合は、そのままでOK)陰干しした後は、花の部分、もし茎や葉がついている場合はそれらも一緒に細かく刻み、目の細かいネットや布袋に入れます。熱湯をかけたら10〜15分ほど置いて成分を抽出し、煮出した汁を布袋ごとおふろに入れたら「菊湯」の完成です。

菊湯の日は「追いだき」「保温」はNG

菊湯を楽しむ日は、おふろの追い炊きや保温といった機能は使用しません。理由としては、食物や植物のカスは細菌や微生物のエサとなり、繁殖しやすくなるからです。菊湯を行う際は「追いだき」「保温」をせず、入浴後はすぐに排水して追いだき配管内を掃除すると清潔に保てます。

体調を崩しやすい季節の変わり目は、毎日のおふろ習慣にパワーたっぷりの旬の植物を取り入れてエネルギーチャージ。9月は菊の花で秋を迎える準備をしてはいかがでしょうか。

  • 温まりかたや体感などには個人差があります。
  • 体感や体調にあわせて、入浴時間・ふろ設定温度・ふろ湯量を調節して、無理なくお楽しみください。
  • ノーリツ製システムバスをご使用のお客さまは下記サイトに記載しております。お手入れ方法をご確認ください。https://www.noritz.co.jp/aftersupport/maintenance/bathroom01.html

参考

暦生活: https://www.543life.com/shun/post20210930.html

ノーリツ: https://faq.noritz.co.jp/--64ba52e40a00fb001b38e172

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