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世界のおふろ事情って?日本との違いや世界の温活入浴を紹介

一日の汚れを落とし、疲れを癒してくれるおふろ。季節に関係なく、湯船に浸かって身体の芯から温まることは健康にもつながるとともに、日本の文化としても知られています。日本に住んでいれば、洗い場で身体を洗ってから浴槽に浸かることを一般的な知識として認識していますが、海外ではどのようなおふろの入り方をしているのでしょうか。このコラムでは、欧米や北欧など世界のおふろ事情と、日本のおふろとの違いや温活入浴についてご紹介します。
日本と何が違う?世界のおふろ事情

おふろと聞いた時、多くの方が思いうかべるおふろといえば「疲れをとってリラックスできる場所」というイメージ。その一方、欧米におけるおふろの認識は「汚れを洗い流し、清潔にする場所」と捉えられている傾向があるようです。もちろん個人差はありますが、まずは日本と欧米のおふろの違いについて紹介します。
海外のおふろは洗い場がない
日本と欧米のおふろで大きく違う点は、洗い場がないところ。外国映画で泡のおふろに入るシーンを見かけますが、欧米では浴槽にお湯をためて、バスジェルなどで泡立て、その泡だらけの浴槽の中で身体を洗い、シャワーで流すという手順で入浴するそうです。
おふろ=個の時間
おふろに対する価値観が異なるのも日本と大きく違います。例えばアメリカでは、おふろは個人の時間であり、プライバシーの観点から親子でも一緒に入浴することはありません。まだ一人で入れない小さい子どもは、親が浴槽の外から腕を伸ばし洗ってあげるそうです。
毎日入る習慣がない
フランスなどヨーロッパ諸国では、浴室に浴槽が置かれているだけの家が多いそうですが、シャワーしかない家もあるのだとか。湿気の多い日本では、スッキリしたいという意味も含めて入浴しますが、乾燥した気候であまり汗をかかないヨーロッパの人々にとって、おふろは毎日入るものという認識も日本ほどはないようです。フランスで香水が発達しているのは、体臭を誤魔化すためといわれているほどですので、毎日おふろに入るという感覚がそもそも身に付いていないのかもしれません。
また、サウナの発祥地といわれる北欧フィンランドでは浴槽がなく、シャワーだけの家がほとんど。自宅にサウナがある家庭が多く、浴槽にお湯をためて身体を温める代わりにサウナで温めるといわれています。
あらためて見直したい日本のおふろ

身体を清潔に保つことはもちろん、リラックスするがおふろに入る目的のひとつとなっている日本のおふろ。忙しくてシャワーだけという日もあるかと思いますが、浴槽にお湯をためてゆっくり浸かると冷えをやわらげ、血行を促進するなど健康にも良いと知られています。
例えば、40℃以下のお湯にみぞおちあたりまで浸かる半身浴は、子宮や卵巣などがある下半身の温活におすすめの入浴法。血行も良くなり、湯冷めしにくくなります。夏場もシャワーではなく、しっかり湯船に浸かるのがおすすめ。勤務先のオフィスや買い物先のスーパーなどは冷房が効いている場所も多く、外の気温とのギャップで身体が疲れてしまうことも。そんなときこそ、浴槽にゆっくり浸かって疲れを癒しましょう。
日本とは大きく異なる世界のおふろ事情。国が変わればおふろに対する文化もそれぞれ違います。日本ならではの入浴法で、さっぱりと汗を流し、日頃の疲れを癒して、内側から身体をしっかり温めてくださいね。
- 温まりかたや体感などには個人差があります。
- 体感や体調に合わせて、入浴時間・ふろ設定温度・ふろ湯量を調節して、無理なくお楽しみください。