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温活の重要ワード「深部体温」って、なーんだ?
温活と深く関係する「深部体温」。深部体温は、睡眠にも深く関係があることをご存知でしょうか。この記事では、深部体温の測り方や不眠対策におすすめの方法を紹介します。
温活と深い関係にある「深部体温」
深部体温とは、身体内部の体温を指します。脳や臓器などは身体の働きを守るために、周囲の環境の影響を受けにくくなっています。つまり温活でいわれる「体を温めよう」というのは、深部体温を温めることを目的としているのです。
深部体温の測り方
深部体温を測る方法として、日本ではワキで測ることが多いです。水銀体温計や「実測式」の体温計を使う場合は、10分以上ワキをしっかり閉じてじっとして待ちます。「予測式」の体温計を使うときは電子音が鳴るまでじっとしています。検温をする前は、ワキの汗はしっかりとぬぐい、運動や入浴、飲食後すぐは避けるようにしましょう。
深部体温の平均値は?
日本人の深部体温の平均値は、ワキ下検温で36.89度±0.34度です。平均値が36.6~37.2度の間に含まれる人は、全体の7割を占めるといわれています。50年前に比べて日本の深部体温の平均は0.7℃ほど下がっており、平熱が36℃以下の「低体温」の人が増えているとのこと。
質の良い睡眠に深部体温は関わっている!
深部体温は、ずっと同じ温度というわけではなく一日の中で変動があります。朝起きたときは低く、夕方までは上昇し続けます。朝、頭や体がぼんやりしているのはそのためです。朝起きてから自律神経の交感神経が優位に働くことで、深部体温が上がっていきます。そして頭や体を休めるために眠りにつくころには深部体温は下がっていき、睡眠に導かれます。
不眠症は深部体温が下がりづらい?
深部体温を下げるために大切な働きをしているのは手足。特に甲の部分といわれています。しかし冷え性の人は手足から上手く熱を逃がすことができないので、不眠になりやすいといわれています。不眠が深刻になると、自律神経が乱れ血行が悪くなり、身体が冷えるという悪循環になってしまうのです。
冷え性の人必見!深部体温の下げ方
「冷え性だから、寝つきが悪い」と諦めることはありません。冷え性でも体温をコントロールすれば眠りやすくなる可能性が高まります。ここでは寝る前に取り組むことで深部体温を下げやすくする方法を紹介します。
1.毎日、湯船に浸かる
深部温度を下げる前に身体を温めることはとても大切です。38~41℃のお湯に10〜15分ほど、ゆっくり浸かることで体温が1℃上がるとされています。忙しいとシャワーで済ませたくなりますが、深部体温を意識してできるだけ毎日、湯船に浸かってみましょう。
2.夕方の運動
皮膚から熱放散を増やす運動は、眠るときに深部体温を下げることにつながります。ポイントは運動をする時間帯を夕方にすること。就寝の3時間くらい前がよいとされています。逆に就寝直前の運動は身体を興奮させてしまうので、おすすめできません。
不眠で悩んでいる方は、ぜひ自分の深部体温を把握して、深部体温を上げる方法を試してみてくださいね。
- 温まりかたや体感などには個人差があります。
- 体感や体調にあわせて、入浴時間・ふろ設定温度・ふろ湯量を調節して、無理なくお楽しみください。
参考
ふれあい漢方内科: https://www.fureaikanpou.com/
サワイ健康推進課: https://kenko.sawai.co.jp/healthy/200909-02.html
ツムラ: https://www.tsumura-hieshou.jp/goods/bathing_method.html
RELAIR: https://www.wakudoki.ne.jp/ec/pro/disp/1/c18mhs193
グンゼ: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000249.000023550.html
テルモ体温研究所: https://www.terumo-taion.jp/health/sleep/article01.html