入浴後、フラッとしたら?知っておくと便利「立ちくらみの予防対策」

thumbnail

身体の中からポカポカ温まる入浴は、最高のリラックスタイムです。ですが、湯船に浸かった状態で急に立ち上がると、ふらっと立ちくらみを感じることがあります。入浴時間や体調にもよりますが、急な温度変化は身体にダメージを与える可能性がありますので、前もって予防対策を知っているのといないのとでは、大きな差があります。このコラムでは、安全に入浴していただくために、立ちくらみの予防につながる豆知識をまとめています。快適に入浴を楽しむためにも、ぜひ知識として覚えてくださいね。

「ふらっと」するメカニズム

img01

入浴後にふらっとなる瞬間の原因のひとつに、身体が温まったことによる血管の膨張があります。そもそも入浴中は、水圧によって身体が圧迫され、血管にも力が加わりやすくなるもの。そのため、いつもより大量の血液が心臓に戻ることがあるのです。その後、血液は全身へ流れ、いつもより多く血が脳にも届く傾向があるといわれます。この状態で急に立ち上がり圧迫から解放されると、脳から下肢に向かって血が流れ、急激に脳へ送られる血流が減ってしまうケースがあるのです。目の前が真っ白になり立ちくらみが起こる、これがまさに脳に行き渡る血液量が減った状態です。立ちくらみのほかにも、急激な温度変化は心臓や血管の疾患につながるヒートショックなどもあります。おふろに入る前に脱衣所を温める、熱いお湯ではなく38~40度くらいの温度に設定するなど、身体への負担を減らしてあげましょう。

「立ちくらみ」のおすすめ対策

img02

立ちくらみをゼロにすることは難しいですが、予防するための知識を知ることはできます。おすすめの対策を2つ紹介しますので参考にしてみてください。

1.湯船から出るとき「かがむ姿勢」

立ちくらみ対策の1つ目は、頭を位置です。できるだけ頭を低くすることにより、身体への負担がかなり変わるはずです。湯船から出るときは、かがむような体勢を意識してみてください。

2.「少し冷たいお湯」をかける

入浴後、膝から下部分に少し冷たいと思うくらいぬるいお湯をかけるのも対策。拡張した血管を収縮させることが期待できます。血流を「ゆっくり」にさせることで立ちくらみ対策につながりますので意識してみましょう。ただし、高血圧の方には不向きです。心配な方は医師に相談するなど自分の身体を第一に考えてください。

立ちくらみの予防は、ヒートショックをはじめとする他の症状に対しても予防になります。急激な温度変化は身体によくないと覚えて入浴しましょう。快適な入浴タイムを送るためにも、小さな知識は大切です。おふろに入るとき、頭の片隅に置いてくださいね。

  • あたたまりかたや体感などには個人差があります。
  • 体感や体調にあわせて、入浴時間・ふろ設定温度・ふろ湯量を調節して、無理なくお楽しみください。

参考

ノーリツ公式サイト: https://www.noritz.co.jp/aftersupport/careful/heatshock.html

ヨミドクター: https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20141027-OYTEW62702/

済生会: https://www.saiseikai.or.jp/medical/column/heatshock/

おふろのじかん

日々の暮しのルーティンに、誰もが当たり前に組み込んでおふろの時間。
毎日のことだからこそ、向き合ってみませんか?
おふろをもっと楽しく。おふろでもっと健康に。
そんな時間をあなたにお届けします。