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「ととのう体験」で冷え・むくみの対策!自宅でできる「温冷交代浴」とは?
サウナ愛好家たちの間でおなじみの「ととのう」。サウナに入った後、水風呂に浸かり、外気浴をした際にもたらされる感覚を指すことが多いとされています。一度味わったことのある人なら、あの頭がスーッとするような、心地よい状態は忘れられませんよね。そんな「ととのう」を自宅で手軽に体験できたら、素敵ではないですか?
「ととのう」ってどんなこと?
近年、耳にすることが増えてきた「ととのう」という言葉。一言でいうと「心身共に深いリラックス状態に入っている」ことを指します。ととのっているときの脳は、瞑想しているときの状態に近いとも言われ、脳内にβ-エンドルフィンという快楽物質が分泌されています。通常はサウナで体感できることが多いのですが、自宅でも「温冷交代浴」という入浴法を行うことで、サウナに行かなくても「ととのう」ことができますよ。
温冷交代浴のメリットは?
まずは温冷交代浴を行うメリットをお伝えします。
疲労回復やむくみの改善
温冷効果により血流が良くなりますので、疲労回復が期待できます。また、全身の血流がアップすることで余計な水分や老廃物の排出も促されることから、新陳代謝が良くなったり、むくみの改善にも繋がります。
自律神経の機能が整う
温かい湯船と冷たいシャワーの繰り返しは自律神経に刺激を与えます。その機能を整えることで体温調節が正常に行えるようになり、冷えの改善も期待できます。
質の良い睡眠へ
入浴後の体温が上がった状態から、その反動でしっかり体温が下がるため、寝る2時間前までに温冷交代浴を終わらせれば、スムーズな睡眠に繋がります。睡眠の質そのものが良くなる効果も期待されます。
事前準備のポイントは?
家のおふろで温冷交代浴を行う場合、2つの事前準備ポイントがあります。
水分補給は忘れずに
自宅で安全に温冷交代浴を行う上で大切とされるのが、水分をしっかり摂ること。入浴前にコップ1杯の水を飲み、予備の水を脱衣所にもう1杯置いて、必要なときに水分を補給できるようにしておきましょう。
浴室と浴槽の温度設定
おふろの温度は40℃前後で沸かします。その際、浴室を暖める機能があれば、浴室も暖かくしておくとより効果的です。湯船の温熱効果を高めるために、入浴剤を入れるのも良いでしょう。シャワーの水は25~30℃くらいを目安に、冷たすぎないことを確認しておくとおすすめです。
自宅で簡単!「ととのう」温冷交代浴の方法
自宅のおふろで「ととのう体験」ができる温冷交代浴の具体的なやり方を説明していきます。ぜひ試してみてくださいね。
- かけ湯をして、40℃前後の湯船に2~3分浸かる。
- 湯船から出て、25〜30℃くらいのシャワーを手足にかける。スタートは手先・足先の末端から。ひじ・ひざまでかけて大丈夫そうであれば身体の中心部まで水をかける。30秒を目安に、長くても1分を超えないようにする。
- 再び2~3分湯船に浸かり、同じように冷たいシャワーをかける。これを3セット。
- 湯船に10分ほど浸かっておふろからあがる。
- 身体を手早く拭いたら、体温を下げない服装で10分間の保温状態に。
- 保温状態から通常の部屋着に戻り、ラクな体勢でリラックスタイム。
保温状態が終わり、リラックスタイムのときに「ととのう体験」ができます。
自宅で手軽にできる温冷交代浴。普段の入浴より身体に負担がかかりますので、健康に自信のない方や高齢者の方は、かかりつけ医に相談するか、体調に注意して行うことが必要です。とはいえ、正しい方法で行えば多くの効果が期待できますので、上記のような症状でお悩みの方にもおすすめです。温冷交代浴で、心も身体もすっきり。ぜひ「ととのう」を体験してはいかがでしょうか。
- 温まりかたや体感などには個人差があります。
- 体感や体調にあわせて、入浴時間・ふろ設定温度・ふろ湯量を調節して、無理なくお楽しみください。
参考
All About 健康・医療: https://allabout.co.jp/gm/gc/490940/
DIAMOND online: https://diamond.jp/articles/-/291151
からだにいいこと: https://www.karakoto.com/28481/#i-17