ツボを刺激して温活効果!おうちで簡単にできるドライヤーお灸のススメ

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おふろ上がりに髪を乾かすアイテムとして使用するドライヤーは、少し使い方を変えれば温活アイテムに早変わり。温風を身体のツボに当てることで、誰でも簡単に温活ケアを実践することができるんです。このコラムでは、髪を乾かすついでにできる「ドライヤーお灸」のやり方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

温め、ほぐし、ゆるめる

私たちの身体は、常に自分自身の力で体温をコントロールしています。暑さを感じれば汗を掻き、血管を拡張させて熱を外に逃がそうとしますし、寒さを感じたときは、体温を上げるために血管が収縮する……この体温調節の司令塔が「自律神経」です。寒い場所にいる時、首をすくめたり首や肩に力を入れてガチガチに緊張した状態になるのも身近な例でしょう。この緊張した状態が続いた場合に大切とされるのが、身体を温めること。温めから緊張をほぐし、筋肉の状態をゆるめていくことにつながるのです。

「ツボ」は東洋医学の考え

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今回ご紹介するドライヤーお灸のポイントは、ドライヤーでツボを刺激すること。足ツボなど一般的に知られていますが、ツボは全身に存在します。古くから東洋医学で用いられてきたツボ押しは、東洋医学の考えが元といわれています。漢方の世界では、3つの要素から成り立つと考えられていますので、参考までにチェックしてみましょう。

気(き) :姿のない健康を維持するための力
血(けつ):血液。体内に酸素や栄養素を流す力
水(すい):血液とは異なる体内中の水分。代謝を促進し、皮膚や粘膜をうるおす力

気は体内の道となり、血と水は全身を巡る。この3要素のバランスが生活習慣や食生活、ストレスによって乱れると身体を冷やしてしまう可能性があるというのが漢方の基本的な考えです。そして「気」「血」「水」を整える方法のひとつが「お灸」。通常はもぐさを詰めた温筒灸や円筒灸などをツボに置きますが、これをドライヤーで代用しようという簡易的な方法がドライヤーお灸です。

ドライヤーお灸におすすめのツボ

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ドライヤーお灸は、首まわり周辺がおすすめです。おすすめのツボを3つご紹介しますので、この機会に試してみてはいかがでしょうか。

「風池(ふうち)」

首の後ろ側にある筋に沿って指を当ていき、髪の生え際あたり左右外側にくぼみがあるので探してみましょう。押した時に痛気持ちいい感覚がある場所です。

「肩井(けんい)」

首と肩の境目あたりのツボで、押すと軽い痛みを感じやすい部位です。乳頭から真上に向かって、肩の一番高い部分がちょうどツボの位置になります。肩コリがある方は固くなっている場合があります。

「大椎(だいつい)」

下を向いた時に突き出る首の骨の真下にあるツボです。このツボは、身体を温めることはもちろん、頭痛や目の疲れにもおすすめとされています。

ドライヤーお灸のやり方

ドライヤーお灸は、ツボにドライヤーの温風を当てるだけ。コツとして、最初は温風マックスではなく中ぐらいの風力に設定すること。肌から10㎝くらい離して温風をツボに当てていきます。そこから少しずつ近づけていくのがポイントです。ツボに当たれば「気持ちいい」と感じますので、熱くならない程度に当てていきましょう。お灸タイムは1ヵ所1~2分ほどが目安。回数は5〜6回です。ドライヤーを近づけすぎて「熱い」と感じた場合は、すぐに離してください。毎日の継続が理想ですが無理をせず、ご自身の体調に合わせて調整してくださいね。

おふろ上がりに髪を乾かしながらできるドライヤーお灸での簡単温活。誰でも気軽にできるプラスワンの健康法ですので、この機会にチャレンジしてくださいね。

  • 記載した内容の効果は、個人差があり、記事の内容を保証するものではありません。
  • ご自身の体調にあわせて、無理のない範囲でお楽しみください。

参考

せんねん灸: https://www.sennenq.co.jp/knowledge/tubo13.html

anan web: https://ananweb.jp/

書籍: きれいが目覚めるドライヤーお灸(著:川崎朗)

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