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それ、睡眠の質下げるかも?ついやっちゃう「あるある習慣」をチェック!
質のいい睡眠を得るために、入浴や安眠グッズ、パジャマなどさまざまな工夫をされている方が近年増えています。ですが、無意識に行っているその習慣が、実は睡眠の質を下げる原因になっていることもあります。このコラムでは、睡眠の質を下げてしまう可能性がある習慣について解説していきます。
ソファでうたた寝する
仕事から帰ってきてすぐにソファにゴロン・・・となりたい気持ち、とてもよくわかります。そしてそのままうたた寝してしまうこともありますよね。でも、このソファでうたた寝は、良質な睡眠を妨げてしまう原因のひとつになります。
そもそもうたた寝が睡眠の質を下げてしまうメカニズムは、「睡眠圧」で説明することができます。睡眠圧と聞きなれない言葉ですが、「石を飛ばすパチンコ」のイメージを持っていただくとわかりやすいかもしれません。
私たちは目覚めている時間が長ければ長いほど睡眠物質が溜まり続け、睡眠圧が高まった状態になります。ゴムを目いっぱい引っ張れば石は遠くに飛ぶ、それと同じ原理で、睡眠圧が高いほどぐっすりと眠れるというものです。ソファでのうたた寝は、せっかく溜めておいた睡眠圧を放してしまう可能性があるため、睡眠の質を下げてしまうと考えられています。
寝る前に考えごとをする
なにかとストレスが多い現代社会において、悩みごとを夜寝る前に思い出して、考え込んでしまうことは珍しくありません。ですが、寝る前に考えごとをすると脳が興奮状態になりやすく、逆に眠りにくくなってしまう可能性があります。
人間の身体はストレスを感じると、コルチゾールというストレスと戦うホルモンが分泌されます。コルチゾールは、心拍数を上げたり、血圧を上昇させたりして身体を「戦闘モード」にさせるホルモン。夜寝る前に考えごとをするということは、身体にとってストレスであり、戦闘モードに入ってしまうことにつながります。交感神経が優位になれば目がさえてしまうのです。
とはいえ、考えごとや悩みごとは無意識にしてしまう日常的な行為です。考えごとをしないようにと意識したところで考えてしまうのも人間の性でしょう。そんなときに試していただきたいのが、思っていることを紙に書き出してしまうこと。紙に書くことで頭の中が整理され、ぐるぐる思考を抑える効果が期待できます。
入眠する直前の入浴
寝る直前の入浴は、交感神経が優位になったり、身体が温かい状態のままだったりと入眠環境として適切とはいえません。そもそも夜眠くなるのは、体温の低下とともに起こる現象です。入浴は一時的に体温を上げることにより、その後の体温低下をサポートし、快適な入眠を手助けしてくれる存在です。就寝する1時間半~2時間前を目安におふろに入ることが、質のよい睡眠につながる入浴方法として一般的に知られていますが、疲れているとなかなか思い通りにいかないものです。
もしおふろに入った後、すぐ眠りたいと思ったときでも、シャワーだけではなく、39℃くらいのぬるま湯に浸かって少し体温を上げておくことがおすすめです。おふろに入る時間さえ惜しい!という方には、足湯や手浴を試してみてください。足や手をお湯につけるだけでも、身体を温める効果があるので、心地いい入眠をサポートしてくれます。
1日の疲れを取り、明日へのエネルギーチャージとなる睡眠は、健康な毎日を過ごす上で欠かせないものです。睡眠の質を下げないよう、ぜひ意識して見てください。
- 温まりかたや体感などには個人差があります。
- 体感や体調にあわせて、入浴時間・ふろ設定温度・ふろ湯量を調節して、無理なくお楽しみください。
参考
東洋経済: https://toyokeizai.net/articles/-/397393?page=3