入浴と夕食、どちらが先?健康面から考える食事とおふろの順番&タイミング

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昨日の入浴は食前、食後どちらでしたか?健康のことを考える際、入浴するタイミングは「いつ」でしょうか。この記事ではおふろに入るベストなタイミングとその理由、入浴する時に注意すべき「ヒートショック」について解説します。

おふろは食前・食後どちらがいいの?

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医学的な答えとして知られている適切な入浴のタイミングは「食前」です。なぜ食後の入浴は推奨されていないのか…。この理由には、入浴して身体が温まると体温調節のため皮膚や手足の血管が拡張し、多くの血液が流れ込みます。その結果、食べ物を消化するための内蔵への血液供給が減少しやすくなり、消化機能の低下を引き起こすためと説明されています。

食後の入浴で気を付けるポイント

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医学的な点からすると食前がおすすめですが、食後に絶対入浴してはいけない!ということではありません。外食が多いライフスタイルな方であれば食前に入浴することは難しいですよね。食後に入浴する場合、食べ物の消化がある程度進行した後、つまり約2時間の間隔をあけて入浴することが推奨されています。

「ヒートショック」にも注意

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入浴という点では、「ヒートショック」にも注意しましょう。「ヒートショック」とは温かい部屋から寒い部屋へ移動する時に急激な温度変化によって血圧が大きく変動することをきっかけにして、身体に負担をかけてしまうこと。入浴中に起こる事故の約5割は寒い日に集中して発生しています。寒暖差が気になる今の時期だからこそ、日頃から以下のポイントに気を付けて入浴してくださいね。

1.充分な水分補給

入浴前に水またはスポーツドリンクをコップ1杯飲むことを習慣にすると脱水症状の対策になります。気付かない内に脱水症状を起こすと熱中症になる可能性があります。

2.温度差をなくす

ヒートショックの大きな原因となる温度差。家の中の温度差を抑える「温度のバリアフリー化」に努めましょう。暖房器具を使用して脱衣所の室温が低くなるのを防ぐ、家族が多い場合は連続して入浴するなどの方法があります。

3.湯舟に入る前のかけ湯

冷えた身体で急におふろに入ると、急激な温度差からヒートショックを起こす可能性があります。浴槽につかる前にかけ湯を忘れずに行いましょう。かけ湯はみぞおちから下にかけるのが良いとされています。

4.お湯の温度は41℃以下

室温が20℃以下の場合、水温が41℃を超えるとヒートショックの危険性が急上昇するといわれています。また、熱すぎるお湯は血圧に負担をかけてしまうことも。ぬるめのお湯から入浴すると血圧の上昇が抑えられることが判明していますので、水温には注意を払いましょう。

5.入浴後の水分補給

おふろから出た後の水分補給も忘れずに。入浴中の発汗で失ったミネラル分を補給するため、入浴前と同様に水やスポーツドリンクを飲むことをおすすめします。

  • 温まりかたや体感などには個人差があります。
  • 体感や体調にあわせて、入浴時間・ふろ設定温度・ふろ湯量を調節して、無理なくお楽しみください。

参考

NORITZ: https://www.noritz.co.jp/aftersupport/careful/heatshock.html

看護roo: https://www.kango-roo.com/learning/2587/

北海道建設新聞社 おとなの養生訓: https://e-kensin.net/news/10232.html

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