これぞ先人の知恵!インドや韓国で辛い料理が食べられる理由

thumbnail

温活料理の定番「辛い料理」と聞いて思い浮かぶ国といえば、韓国やインド。これらの国で辛い食べ物が日常的な食事で登場するのは、国の気候や身体の体温調節などが関係していると考えられています。このコラムでは、「辛い(からい)」という味の概念についてお伝えするとともに、「また食べたい!」と思う理由について解説していきます。

「辛さ」は大きく分けて2種類

img01

人によって、得意・苦手とされる辛さがある中で、辛さの種類は大きく分けて2つ。唐辛子や胡椒の辛さの「ホット系」、わさびや玉ねぎなど鼻がツーンとするようなタイプの「シャープ系」に分かれます。そしてこの辛さは、甘味や塩味とは違い、感覚神経にある痛みや熱を感じるときに活性化される受容体で感知されるといわれています。

人が辛さを求める理由

激辛料理が好き、無性に食べたくなるなど、辛い料理にハマる方がいますが、これは辛い料理を食べることで分泌される幸せホルモン「β-エンドルフィン」が関係しているといわれています。この成分は、ストレスを鎮めたり、幸せな気分になる効果があるとされ、辛い料理をおいしいと感じたり、また食べたいという気持ちになるという影響を与えると考えられています。

また、β‐エンドルフィンのほかに、アドレナリンというホルモンが分泌されるのも辛い料理を食べる時の特徴。アドレナリンは血行を良くしたり、脂肪を燃やしたり、エネルギーの代謝も高める働きがあるので、ダイエット効果に期待できます。

なぜアジアの国で辛い料理が好まれるのか?

img02

アジアの国々では辛い料理が親しまれていますが、気候が関係しているといわれています。インド、韓国、中国それぞれで辛い料理が食べられている理由をまとめてみました。

インド

インドで辛い食べ物が食べられている理由は、熱い気候が関係していると考えられます。そもそも唐辛子などのスパイスには、食べ物を腐らせない効果があり、防腐剤としての役割も。また、辛い料理を食べて汗を掻くという発汗作用によって体温調節を行なっているとされています。

韓国

韓国の冬は寒気が強く、冷え込む気候が特徴です。そんな時に身体を温めてくれるのが辛い料理。日本でも人気のキムチやスンドゥブチゲといった韓国料理は、食べることで血行を促進させ、寒さを和らげてくれます。

中国

中国では、夏の蒸し暑い地域で、暑さに負けない身体づくりのため、辛いものを食べるといわれています。そんな中国の辛い料理で有名なのが痺れるような辛さが特徴の四川料理。代表的な料理である麻婆豆腐の「マー」は中国語で「痺れる」を意味しています。

歴史のある辛い料理は、その国の気候に適した身体づくりに欠かせない存在です。ぜひいろいろな国の料理に注目してくださいね。

  • 記載した内容の効果は、個人差があり、記事の内容を保証するものではありません。
  • ご自身の体調にあわせて、無理のない範囲でお楽しみください。

参考

景気や気候とも関係が? ついつい辛いものが食べたくなるワケ | from ハウス | Come on House

辛いが旨い!激辛料理にハマるのには理由があった

各国で辛い物が食べられている理由とは?① | ビーフステーキジャーキーのテング|株式会社鈴商

【スパイス豆知識】暑い国はなぜ辛い食べ物をよく食べるのか?? | スパイス・ハーブのネット通販専門店 SPICE LUCK-スパイスラック

おふろのじかん

日々の暮しのルーティンに、誰もが当たり前に組み込んでいるおふろの時間。
毎日のことだからこそ、向き合ってみませんか?
おふろをもっと楽しく。おふろでもっと健康に。
そんな時間をあなたにお届けします。